オーバーヘッドスキャナー比較|CZUR・PFU・サンワサプライのA3対応主要3製品まとめ
オーバーヘッドスキャナー比較|CZUR・PFU・サンワサプライのA3対応主要3製品まとめ
見開きで35mmの本まで補正できる機種、ScanSnapの書類スキャナーと同じソフトで管理できる機種、パソコンなしで保存まで終わる機種。A3に対応したオーバーヘッドスキャナー(本や書類を上から読み取るスキャナー。ブックスキャナー、スタンド型スキャナーとも呼ばれます)は、同じA3対応でも得意な場面が分かれます。
本記事では、CZUR・PFU・サンワサプライの主要3製品を比較し、選ぶときに差が出る4つの点を整理しました。
主要なオーバーヘッドスキャナー3製品を比較
| 仕様 | CZUR ET24 Pro | PFU ScanSnap SV600 | サンワサプライ 400-SCN070 |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 94,500円 | 67,100円 | 84,800円 |
| 最大読み取りサイズ | A3 | A3横(432×300mm) | 440×330mm |
| 本の厚さの目安 | 見開きA3で35mm | 30mmまで | 公式に記載なし |
| カメラの画素数・解像度 | 2,400万画素/320DPI | 光学解像度 285〜218dpi(読み取り位置で変わる) | 1,600万画素 |
| スキャン速度 | 1秒/ページ | 3秒/枚 | 公式に記載なし |
| 湾曲補正の方式 | 3本のレーザー光で高低差を計測+画像処理 | ブック補正(見開きの湾曲をソフトで補正) | 専用ソフトで補正 |
| 対応OS | Windows・Mac | Windows 11/10、macOS 12以降 | Windows 11/10(本体のみでも使用可) |
| 主な付属品・特徴 | フットペダル・ハンドボタン・サイドライト、HDMI出力 | ページめくりを検出して自動で読み取り、ScanSnapの他機種と同じソフトで管理 | モニター付き、microSD保存、HDMI出力、フットペダル・手元シャッター |
A3対応のスキャナー全般の選び方は ▶︎ A3スキャナーおすすめ|裁断不要・見開き対応・省スペースで選ぶ で解説しています。
CZUR ET24 Pro|厚い本をレーザーで測って補正するモデル

本を開いて台に置くと、3本のレーザー光がページの高低差を測り、そのデータをもとに独自のアルゴリズムで平らに補正します。
見開きA3で35mmまでの厚い本に対応しています。フットペダル・ハンドボタン・サイドライトが付属し、HDMIでモニターにつなげば書画カメラとしても使えます。
- 価格:94,500円
- 最大読み取りサイズ:A3
- 本の厚さの目安:見開きA3で35mm
- 画素数・解像度:2,400万画素/320DPI
- 対応OS:Windows・Mac
PFU ScanSnap SV600|ScanSnapシリーズの上から読み取るモデル

画像出典:PFU ScanSnap公式サイト
書類スキャナーのScanSnapシリーズで、上から読み取るタイプのモデルです。A3横までの原稿と、厚さ30mmまでの本に対応しています。
見開きの湾曲を補正する「ブック補正」と、ページをめくる動きを検出して読み取りを始める機能を備えています。ScanSnapの書類スキャナーを使っている方は、同じソフトでデータを管理できます。
- 価格:67,100円
- 最大読み取りサイズ:A3横(432×300mm)
- 本の厚さの目安:30mmまで
- 光学解像度:285〜218dpi(読み取り位置で変わる)
- 対応OS:Windows 11/10、macOS 12以降
サンワサプライ 400-SCN070|パソコンなしで使えるモニター付きモデル

画像出典:サンワダイレクト
本体に液晶モニターが付いていて、パソコンに繋がなくてスキャンからmicroSDカードへの保存までを本体で行えます。
HDMI出力に対応し、会議や授業の書画カメラとしても使えます。曲面の補正や指の消去、OCR(文字認識)は、Windows用の専用ソフトで行います。
- 価格:84,800円
- 最大読み取りサイズ:440×330mm
- 本の厚さの目安:最大440×330mm(A3サイズ対応)
- 画素数:1,600万画素
- 対応OS:Windows 11/10(本体のみでも使用可)
オーバーヘッドスキャナーを選ぶときに差が出る4つの点
読み取れる本の厚さ
本を開いたまま読み取るとき、厚い本ほどのど元(綴じ側)が沈み込み、ページが大きく湾曲します。
手元で一番厚い本を開いて、見開きの高さを一度測っておくことをおすすめします。主要3製品の目安は次の通りです。
- CZUR ET24 Pro:見開きA3で35mm
- PFU ScanSnap SV600:30mmまで
- サンワサプライ 400-SCN070:公式に記載なし
湾曲補正の方式
補正の仕方は大きく2つあります。
- レーザーでページの高低差を測り、その形に合わせて平らに直す方式(ET24 Pro)
- 撮影した画像から湾曲を推定して直す方式(SV600、400-SCN070)
どちらの方式でも、仕上がりは本の紙質や厚さで変わります。気になる方は、各社が公開しているサンプル画像で確かめてみてください。
対応OSとパソコンの有無
Macで使うなら、対応OSを必ず確かめましょう。ET24 ProはWindowsとMac、SV600はWindows 11/10とmacOS 12以降に対応しています。
パソコンを置けない場所で使うなら、本体だけで保存まで終わる400-SCN070が候補になります。
置き場所と付属品
オーバーヘッドスキャナーは机の上に置いたまま使うことが多い機械です。でも机は、仕事にも勉強にも使う場所でしょう。
使っていない時間に場所を取らないかどうかも、選ぶ基準の1つになります。
ページを両手で押さえたまま読み取るなら、読み取りの合図の出し方も見ておきましょう。ET24 Proと400-SCN070はフットペダルが付属し、SV600はページをめくる動きを検出して読み取りを始めます。
家庭で置くときの考え方は ▶︎ 家庭用ブックスキャナーの選び方 も参考にしてください。
用途別に見るオーバーヘッドスキャナーの選び方
厚い専門書や辞書を裁断せずに読み取りたい
見開きA3で35mmまで扱えるET24 Pro、30mmまで対応するSV600が候補です。
本を切らずにデジタル化する考え方は ▶︎ 切らずに自炊!非破壊ブックスキャナーの選び方 で詳しく解説しています。
書類の束を毎日まとめて読み取りたい
1枚ずつのバラの書類を大量に流すなら、上から読み取るタイプより、自動原稿送り装置(ADF)付きの書類スキャナーの方が向いている場合があります。
ホッチキス留めの書類や冊子、サイズの違う紙が混ざるなら、オーバーヘッド型の出番です。種類ごとの向き不向きは ▶︎ スキャナーおすすめ徹底比較 にまとめています。
業務で大量の資料を扱う法人の方は ▶︎ 業務用オーバーヘッドスキャナーの導入ガイド をご覧ください。
会議や授業で書画カメラとしても使いたい
HDMI出力を持つET24 Proと400-SCN070は、モニターやプロジェクターにつないで手元の資料を映せます。
書類や薄い冊子が中心で費用を抑えたい
厚い本を扱わないなら、本の厚さの目安より、価格や置き方を優先して選べます。
CZURには、デスクライトを兼ねるAura S Proと、USBバスパワーで動くShine Ultra Proがあります。2機種の仕様は次の章にまとめました。
CZURのその他のオーバーヘッドスキャナー|Aura S Pro・Shine Ultra Pro

CZURのオーバーヘッドスキャナーは、読み取れる本の厚さと置き方で機種が分かれています。厚い本向けのET24 Proのほかに、次の2機種があります。
CZUR Aura S Pro|デスクライトを兼ねるモデル

使わないときはデスクライトになる形のスキャナー。机の上に置いたままでも、スキャナーだけが場所を取ることがありません。
湾曲補正は、平面レーザーによる計測とAI画像処理を組み合わせており、本の厚さの目安は見開きA3で16mmで、フットペダルとサイドライトが付属します。
- 価格:74,800円
- 最大読み取りサイズ:A3
- 本の厚さの目安:見開きA3で16mm
- 画素数・解像度:2,000万画素/300DPI
- 対応OS:Windows・Mac(macOS 10.13以降)
CZUR Shine Ultra Pro|電源アダプターが要らないA3対応モデル

パソコンとUSBケーブル1本で繋ぐだけで動く、USBバスパワーのモデルです。A3を読み取るときは、支柱を伸ばして高さを合わせます。
湾曲はAI画像処理で補正し、本の厚さの目安は見開きA3で6mmです。フットペダルが付属し、書類や薄い冊子を中心に読み取る方に向いています。
- 価格:45,100円
- 最大読み取りサイズ:A3
- 本の厚さの目安:見開きA3で6mm
- 画素数・解像度:2,400万画素/A3で320DPI・A4で440DPI
- 対応OS:Windows・Mac(macOS 10.13以降)
オーバーヘッドスキャナーのよくある質問
Q1.Macで使えるオーバーヘッドスキャナーはどれですか?
A: 本記事で比べた主要3製品では、ET24 ProとSV600(macOS 12以降)がMacに対応しています。400-SCN070の専用ソフトはWindows用で、パソコンを使わず本体だけでも読み取り可能。
CZURのAura S Pro・Shine Ultra Proは、macOS 10.13以降で、Metalに対応したGPUを搭載したMacで使えます。ただし、2010〜2012年発売のMacBook Pro(15インチ・17インチ)に多い、内蔵GPUとNVIDIA製GPUの2つを搭載したモデルでは一部の主な機能が正常に動かないため対象外。
Q2.オーバーヘッドスキャナーとスマホアプリのスキャンはどう違いますか?
A: 正直、数ページならスマホでも十分です。ただし、1冊を通して読み取るとき、スマホは毎回構え直す必要があり、ページの角度や照明が揃いにくくなります。その反面、スキャナーは位置が固定されているので、ページをめくって読み取る作業を同じ条件で繰り返せます。
Q3.本を裁断しないと画質は落ちますか?
A: 開いたまま読み取ると、のど元の湾曲が画像に残りやすくなります。そのため、オーバーヘッドスキャナーは各社とも湾曲を補正する機能を備えています。補正の方式は機種によって違うので、比較表の「湾曲補正の方式」の行を参考にしてください。裁断しない非破壊の自炊でも、補正後はPDFにまとめて保存できます。
Q4.PFU ScanSnap SV600の後継機は出ますか?
A: 2026年10月時点で後継機の発表はなく、現在も型番FI-SV600Bとして販売されています。過去の型番(FI-SV600、FI-SV600A)は販売を終えているので、型番を確かめて購入すると安心です。
まとめ|オーバーヘッドスキャナーは本の厚さと使う場所で選ぶ
主要3製品はどれもA3に対応していますが、読み取れる本の厚さ、補正の方式、対応OS、置き方に違いがあります。
先に決めておくのは次の3つです。
- 手元で一番厚い本は、見開きで何mmか
- Macで使うか、パソコンなしで使うか
- 机に置きっぱなしにするか、片付けるか
この3つが決まれば、比較表から候補は自然に絞られます。厚い本を扱わないなら、CZURのAura S ProやShine Ultra Proも選択肢に入ります。
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